色んな意味で衝撃的だった「フジオ・ロック・フェス」から早半年。
ワハハのライブに足を運ぶのは、3月の「ショウビズ」以来。ご無沙汰してました。
なぜ、わざわざ「フジオ・ロック」のことから書き始めたのか?というと、この時出演していたグループの公演を観に、新宿はゴールデン街に出かけたからである。
3バカヘッズ。オレはあの時(出演者が多かったので)トリオ・名字が漢字で名前がひらがなのピン芸人・梅ちゃん、にスポットを当ててレポートしたのだが、唯一、彼らだけが明快に”お笑い”じゃないグループだったのだ。
芸の区分としてはパフォーマンスで、客席を「おおっ」と言わせたり「うわぁ…」と感動させたりしていた。
異質なようでいて、全体的には溶け込んでいる印象を与えられたこの3人だけのライブをオレは「見てみたい」、とずっと思っていた。それから半年。正確には7ヶ月と15日。…こまかっ。そうそう、今回はレポも字が多いので気合を入れて読んで下さい。
一際ゴージャスな花が!!
狭い小さい息苦しい(失礼!)とは聞いていたが、予想を上回る舞台と客席の近距離っぷりに不安を覚える。なぜか?最前列に座ったからだ。ちなみにオレに最前列を勧めたのは、コラアゲンはいごうまんだった。
オレのつま先から舞台まで0.5ミリしかない。確かにライブ感は大事だが、ここまでとは・・・どうかな?!
幕の代わりに吊り下ろされた薄い半透明のビニールシートは、舞台上で存在をアピールするミラーボールの光をちょっと遮ぎりながら、空調でゆるゆると踊っている。なんか幻想的じゃん。
それもそのはず。このライブのタイトルは<バカリオン>。大胆にも「『ドラリ○ン』をぶっ潰せ!」ということで付けられたらしい。
ワハハの大先輩・久本雅美&柴田理恵が本家の応援団をしてるってのに、そんなことでいいのか?と他人事ながら心配なオレ。まあ、入り口には本家の日本事務局から花が贈られてたし、大丈夫なんだろう。多分。
いつの間にか50席ほどの客席は満員。着席時からずっと流れていたBGMも、本家のシルク・ドゥ・ソレイユっぽい雰囲気。
その音量が大きくなるのに反比例して照明が落ちていく。と同時に、舞台から客席に向けて、見えない風のドッジボールが下手から上手へ順番に、規則正しく飛んでくる。ビニールシート越しに。思い出してくれ。オレのつま先と舞台の間は0.5ミリ。幕と顔面の間は30センチもないのだ。ドッジボールは顔面に向かって容赦なく、ふわりぶわりと飛んでくる。
隣の女性もその隣の女性も、最前列はみなドッジボールを両手で跳ね返している。アレ?女性率高いの?
手作り感を大切にした幻想空間
メンバーのかぶり物は、シルク・ドゥ・ソレイユが使っているものと同じものです。
いきなりビニールシートが剥ぎ取られた!!舞台には手動送風機を抱えて満足そうな顔を向けている、3バカヘッズの面々。「本日はようこそおいで下さいましたー!」「ウェルカム・『バカリオン』!」「どうもありがとうございます!」
おお、久しぶり。近過ぎてメンバーの足の指の形までくっきり見えるよ、ってドコ見てんだ、オレ。
知らない人のために軽くメンバー紹介。でもゴメン。オレも正直顔と名前しか知らないのよ、今日で2回目だから。
向かって左から、リーダーにして最年少・トニー淳(鹿児島県出身)。続いて、ナレーション&びじゅある担当・正源敬三(大阪府出身)。最後に、いろんな所が「すごく濃い」・パーマーイ雅晴(静岡県出身)。
これは公演終了後、確認した当日の作品タイトルである。
- オ-プニング
- タイトルなし
- 「ホッピング アロ-ショウ」
- 「アメ-ジング プラネット」
- 「シンクロナイズド ニュース」
- タイトルなし
- 「ダクト サ-カスショー」
- EN. 「増殖し続ける全身タイツの妄想」
付いていないのは寂しいじゃないか。ということで、このレポの中でオレ的ネーミングを勝手にしてみる。
1は先ほど書いてきたドッジボールなので、ベタに「エアリー・ドッジボール」。2は、見ていない人には全く分からないはずなので説明。舞台の中央に真っ黒なアクリルボードを設置。映さない影絵を演じる3人は真っ黒なタイツに身を包み、ボードの裏に回り込む。ムーディーな「HEY PAULA」の音楽に合わせ登場してきたのは最前列のオレですら「?」と目を凝らす物体。多分モールで正解。白黒モノトーンが「POLE」で赤白ピンクが「PAULA」。カラフルな毛虫の集合体に見えないこともないが、それじゃ舞台で使えない。裏側から磁石を操り、男女がダンスするように滑らかな動き。箱庭的な幻想空間だ。これは絶対「ド○リオン」では見られない。曲が変わって劇場は50年代にワープ。オールディーズのリズムに乗り、軽やかなツイストのステップを踏むのは薄手のスカーフ。人の四肢とアタマ、そしてヘソに当たる部分に磁石を貼り、これまた裏側から操る。続いて踊るのは2本のスプリング。こっちのがデッカイ毛虫テイスト。びよんびよんと伸びるわ縮むわ、生きてるみたい。決めた。2は「シャドー・マグリネット」。マグリネットはマグネットとマリオネットを何となく合わせたものだ。
3は、英語と体力を駆使、というよりは苦使した労作。客席から1人を選び4人でホッピング=飛び跳ねながら舞台に向かって吹き矢を吹く、という誰が考えたか分からないが見てる側もつい上下、してしまった。アーティスティックで、なかなかオシャレな作品だった。
・・・立ち泳ぎ中。
紙コップ。犬の口の絵が描かれているので、犬コップというらしい。これを各々口に当て、合図に合わせて、“ワオーン”の輪唱&合唱。これに続き、全身ショッキングピンク・タイツの「宇宙生命体」が登場。“口元に注目”とのことであるが、何やらガスマスクちっくな風貌だ。口元から、実にいろんなモノが出てくる。中には「ええっ?どうやって入れたの?!」的な長くて丸まるモノとか。・・・舌が切れそう。ああ、想像したら痛い~。けど、コレ、面白い。ちょっとエッチなバカバカしさもゴールデン街によく似合っている。が、一言言わせてもらうなら、オレはその「鈴」はいらない。見た人だけ分かって。
そして5は、パフォーマンスより彼らの個性というか、「ヘタレ」っぷり(笑)を競う作品。舞台をシンクロのプールに見立てて全員で立ち泳ぎ。自分に都合の悪いニュースの時は、水に潜ってやり過ごす。これは体力も消耗するだろうが、何より精神を消耗しただろう。この日初めて3人のキャラを把握したオレは、この作品で大爆笑した。ニュースというよりはワイドショー。地方での営業と聞いて出かけた先の仕事が駐車場の整理とか。別の仕事ではギャラが泥付き大根とか。また、情け無用のメンバー攻撃でまず槍玉に挙げられたのはパーマーイ。○神と阪○を間違えるのは、社会人として致命的。酒癖が悪く、軽く後輩をイジメたらしいのはトニー。びじゅある担当・正源は劇団内外セクハラと、枚挙に暇がないとはこのことだ(笑)。何か、3バカヘッズが分かった気がした。そして、舞台・客席問わず全員のテンションが異常にうなぎ上った作品であった。
6は、映画『エイリアン』をモチーフにした腕ダンス。「スペース・アームダンス」なんて、どう?オレ、『エイリアン』見たことないんだけど、映画を知らない人でも楽しいと思う。オレ楽しかったし。コレ、バリエーション増やしてほし~な~。
気付いているか?オレが段々「取材」を忘れてきていることに(笑)。
アンコール後、なぜかひとりだけテンションの高い正源。
一気にまとめに入ることとしよう。
このファースト・ソロ・ライブをもって3バカヘッズは終了し、「3ガガヘッズ」に生まれ変わる。ガガは英語のスラングで「バカ」のニュアンスらしいが、熱狂的とかおめでたい、なんて意味もあるらしい。ワハハの上海公演にも出演・また静岡は焼津でもこの「バカリオン」を上演するそうだ。個人的に面白かったので、焼津あたりならプライベートで観に行ってしまうかもしれない、オレ。
パスポートを取る気もない海外ギライなオレを、いつかラスベガスに連れて行ってくれる日まで?応援させて頂きます。
最後に3人へ。「ご利用は計画的に」(笑)。
【2007.7.11 文中敬称略 担当:XYZ】
★3ガガヘッズの焼津公演!★詳細はワハハ本舗HPに後日UP★
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